2016年2月27日土曜日

第20回「子どもの環境」

みんくる大分スタッフのえとぅーです。

2月21日に、「第20回みんくるカフェ大分」を開催しました。

テーマ:「子どもの環境」
ゲストスピーカー:「溝邉 恵さん」(保育士)

0歳、2歳、高校生、大学生、社会人など様々な方が参加されました。

・溝部さんのお話し。保育士ならではのお話しを伺うことができました。

特に印象的だった、打ち合わせ時の話と当日の話を書きます。

★保育士は、親に上から言うことはできない。
例えば、朝食を食べてこなかった時、「なんで食べさせなかったの?」と親を頭ごなしに問い詰めることは良くない。ふんわりと気付かせる。
預けに来た時に、
保育士「○○ちゃん今日ご飯食べた?」
子ども「食べてないー!」
保育士「お母さん○○ちゃんご飯食べてないんですねー」
お母さん「(はっ。。。)」

★発達障害グレーゾーンの子。
保育園での様子を親に報告するが、そのような子の場合、「病院に行った方がいいですよ!」と上から言ってもなかなか親は受け入れてくれない。
「専門の所に行った方がいいかもしれませんね」と言う。
診断がされるのが良いのか悪いのかすごく悩む・・。


★保育園で、「いつもと子どもの様子が変だな」と思ったときは、何か問題が隠れている。親が別れ話をしているとか。。

★離婚した父親が突然、子どもに会いたいと保育園に来た。
でも、母親との決まりで、渡すことはできない。
なかなか父親は折れず、トラブルに・・。
「こういう時に1番つらいのは子ども」です。

(今回は、子ども連れの方もいらっしゃり、遊びコーナーを設けました。)


・次にテーブルでの対話。
みんくるカフェ大分の特徴は、「結論を出さなくてよい」というところです。
様々な年齢、社会背景を持つ人々が集まり、ざっくばらんに話すところに魅力があります!!

トークテーマ「健常児と障害児を一緒に育てた方がいい?」

・保育園や幼稚園は遊びがメイン。だから、いろんな子と過ごして社会性を身に付けさせたい。

・小学校での授業では、どうしてもついていけない子がいる。その場合、分けないと、ついていけている子、ついていけてない子、両者にとって適切ではない。だから、分けざる負えない場合もある。

・小学校を振り返ると、分けなくてもいい時間もたくさんあったと思う。

テーブルチェンジをした後は、溝部さんのテーブルに入りました。
ストとおしゃべりができるところも魅力の1つです!

保育園や子育てについて興味深い対話がされました。

保育園には、発達障害グレーゾーンの子がいるのよね。例えば、すぐ叩く子。
私「その子が虐められたりしないのですか?」 溝部さん「子供は素直だから、あいつ変だよね。ってすぐ言うのよ。そして、みんなが言い出すとのけ者になる。」
「保育士が間に入り、どうして仲間に入れないか両者の意見を聞いて、話させると、ここを直せば仲良くなれるんだと分かる。」

小さい子って月1回くらい熱出したりするんだけど、そんなに仕事を休めない。「熱 長引かないでね!」って親が余裕が無いと不思議と子供にも焦りが伝わって、熱が上がる。仕事辞めてからは余裕が出てピタッと子どもの熱は減ったわ。

・私「ほんと仕事しながら子育てって凄いです...」
親世代の方「時間の使い方と、力の抜き方が上手くなるよ。」「あと、子育てで大事なのは、親自身の吐け口があることだよ」

子育てに思いをはせる1日になりました。

さて、次回は、3/13(日)10:00~13:00
ゲスト:片原由貴子さん(あすらん代表)(民間の学童保育をされている素敵な方です)
場所:いまじんプラスワン大分市田中町15組の2)
参加費:1000円(ランチ付

お申し込みは、こちらまで


皆様とお会いできることを楽しみにしております!


第19回みんくるカフェ大分 開催報告

こんにちは。
みんくるカフェ大分学生スタッフのやすおと申します。


大変遅れましたが、1月31日(日)に開催した第19回みんくるカフェ大分の報告をしたいと思います。
1月~3月は大テーマを「子ども」として開催しています。
「子ども」第1回目となる今回は、ゲストスピーカーとして大分大学医学部小児科学講座教授 井原
健二さんをお招きし、簡単な自己紹介の後、日本や大分の人口推移や子育てに関する政策、ワクチン接種について、大分の小児救急について、子ども(乳幼児)の体調が悪くなったとき家庭ではどう対応したらよいか等々、興味深いお話を聞けました。




特に、子どもの体調が悪くなったら~の話では、日本小児学会監修のアプリ「子どもの救急」を用いて、例えば発熱等のよくある症状に対して家庭でどのような対応をするべきか豊富な知識を元に分かりやすく説明していただきました。
このアプリは本当に便利で、子どもに当てはまる各症状の項目にチェックしていくと最適な対応方法が表示されます。現在子育て中もしくは近々子育てを始めるという方はぜひ利用してみてください。


ゲストスピークの後は、5~6人のテーブルに分かれ、ゲストも交えてトークをしました。
今回のトークは、子育てする上で大変なことは?どんな小児科医が良い?の二つを主軸に進みました。子育てが終わった方、最中の方、まだ経験していない方を交え対話は盛り上がりました。
以下、どんな話題が出たか簡単にご紹介します。


子育てする上で大変なことは?


何よりも、子どもに何か異変が起きた時、いったい子どもに何が起きたのか分からずとても不安になる。
夜中に体調を崩すことも多く、病院をすぐに利用出来ない時等は不安に耐えるしかない。
引っ越し等で利用する小児科が変わり、子どもが新しい先生になじめなかったり、治療の進め方が前の先生の方が良かったりと、うまくいかなくなった。
成長していくと、人付き合いや勉強等新たな問題も生まれる。


僕のテーブルでは主にこれらの内容でトークが弾んだのですが、やはりキーワードは「不安」なんだなと思いました。色んな不安に対処するため、相談相手であったり先述したアプリであったり色んな手段を知ることが重要だと感じました。


どんな小児科が良い?


優しい先生が良い。
話をちゃんと聞いてくれる。
子どもは医師より看護師の方がなつきやすい(お母さんに似た雰囲気を持っているからかも?)。
看護師の存在も重要。ベテラン看護師がいると安心する。
情報発信をしてくれる。


これはどの科の医師でも共通のようですが、特に子どもが相手ということで優しい先生が一番だという話になりました。そして看護師の重要性についても言及されました。
そしてなるほどなと思ったのは、情報発信という話です。ネットの普及した現代、子育てをする上で有益な情報を小児科がたくさん発信してくれると助かるという話は、将来の参考になるなと思いました。


トークの後はサラムーンというお店の絶品サンドイッチを食べながら(残念ながら画像がありません...)1時間フリートークをして閉会となりました。
今回もとても楽しい会になりました。参加者の皆様ありがとうございました!
またのお越しを楽しみにしております。


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2016年2月22日月曜日

第18回「死と生」

みんくるカフェ大分スタッフのえとぅーです。遅くなりましたが、開催報告です。

12月13日第18回みんくるカフェ大分を開催しました。

度々お世話になっている、Frogeyaさんに協力して頂きました。
いつ来ても、Frogeyaさんは「大人の隠れ場」という落ち着いたお洒落な空間です。

さてさて、今回は、「死と生」の3回目。
ゲストスピーカーは、松本量文さん(長安寺住職、まつもと歯科院長)
住職として働きつつ、歯医者さんでもある松本さんをお呼びしました。




住職の恰好で登場され、お寺のお話しや、死生観についてのお話を伺いました。
松本さんのお話しを踏まえ、5~6人毎に分かれいろいろな話をしました。

「死」って何だろう?
 医学的:すべての生物に最終的に起る生命作用の完全な停止。
 宗教・信仰:肉体的な存在と精神的な存在を別離。という考えもある。
また、「脳死=人の死?」という議論は度々行われる。
果たして、「死」ってなに?

「残されたものの死に対する感情ってどうだろう?」
家族の死。他人の死。
今、この瞬間にも、世界では何人もの人々が死んでいる。
でも、その方々の「死」と家族の「死」は全然違う。
それはなぜだろうか?
「そこにどれだけ愛があるか」が大切だと思う。
愛する人が死ぬと悲しい。
だからこそ、愛を持って接することが大切だと思う。
どんな人に対しても、日ごろから。

・松本さんより
辛い現実に立ち向かわなければならないとき、自分ひとりで人生を背負おうとすれば、
重みで潰されそうなります。
しかし、自分はちっぽけな存在で、他の大きな存在に生かされていると思えば、荷が軽くなります。」

有意義な時間を過ごした後は、お待ちかねのランチ!!
今日もFrogeyaさんの絶品ランチを頂きました!(お腹が空き過ぎていて、写真を取り損ねました...)

さてさて、「死と生」というテーマで3回開催した訳ですが、3回を通して、
私が最も感じたことは、「死を考えることは、今をどう生きるかを考えることである」
ということです。
今この一瞬を大切にしたいな。と感じることができました。

次回は、1月31日の開催報告を、スタッフのヤスオくんが書いてくれます!お楽しみに!!

今回お世話になった、Frogeyaさんはこちら(食べログのリンクを貼りました)

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