2014年12月25日木曜日

第8回「郡部の医療、都市部の医療」

皆さんこんにちは!

みんくるカフェ大分事務局のだいちゃんこと渡辺 大です。


かなりご報告が遅くなって申し訳ありません!11月に開催いたしました、みんくるカフェ大分第8回「郡部の医療、都市部の医療」の開催報告をさせていただきます。






今回は、みんくるカフェ大分にとって初めてが2つありました。



ひとつは、初めて他の市で開催できたこと
もうひとつは、初めて赤ちゃんが参加(0歳児が2人も)してくれたこと。
0歳から60歳まで、今回が一番、いろんな年代の人がいたように思います。


というか、今気付いた。
子供が来る、いや来れると、一緒に若い親も参加してくれるからそう思えるんですね。
(当たり前か)




そして、さらに、自分にとって素敵なことがひとつありました。
今回のゲストスピーカーは、地元で地域医療を支えてきたお医者さんでした。




「ここでの医師の目的、それは”死なすこと”だと私は思っています。病院の外でも、ここでは患者さんたちとの関係が終わることがありません。ある病気を治しても、年をとって、また私の前に現れる。また治して、また年をとって、、、それが続きます。だから、”死なすこと”が私の目的です」








先生はそこまで言ってから、ちょっと子供たちの方を見て、

「ま、今からどんどん元気に生きていく人の前で死について言うのも、縁起が悪いですが・・・・」

と、遠慮がちに付け加えました。


このワンシーン。


「様々な年代の地域の人たちがいる中で、その地域を支えている医療者と、死も含めた話をざっくばらんにする。」


この絵が、見たかったんだなぁ、自分は。

まぁ、今日見られたこの瞬間は、まだ本当に「切り取られた絵」でしかありませんが。
見たいものがひとつ、一瞬だが見られた。少し幸せ。



それでは自分の感想を少々。


テーブルテーマ「病気になって困ったこと」


「病院にかかるお金がない」
「難病にかかったときに大分県には専門の先生がいない」
「信じられる情報がほしい」
「どの医者が信じられるのか分からない」

など、様々な意見が出てきました。






その上で今回自分にとっての気付きは、

誰しもが信頼できる一人目の医師がほしい。
『信じられる情報』ではなく、『信じられる人からの情報』がほしい。

一人目の医師は、
”その先生の言うことなら”
という関係を築ける人格者であること。
(実は一人目の医師の”専門”は二の次なのだろうか?)

ということでした。

まぁ、最後の一言は、正直まだわかんないです。
ただ、患者さんに向かう姿勢と、その専門科に関係がないことは、これまでいろんな先生たちが背中で教えてくれました。

毎日毎日、精進していこう、という思いを新たにした一日でした。


それでは、またみんくるカフェでお会いしましょう。失礼いたします。

だいちゃん


今回お邪魔したのは国東の富来茶屋さま。地域の作物や加工品が売られています。
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2014/04/19/121811


おなじみ、ランチタイム!子供から大人まで、皆でワイワイ!


今回のお料理は、なんと「薬草料理」。わたしもはじめて知ったのですが、東日本大震災で食べ物が得られなかったことの教訓から、食べられる野草を知っておこう!という運動もあるようです。
初めて食べる菜っ葉ばかりでしたが、どれも美味でした!また、お邪魔したいです。

2014年10月28日火曜日

第7回 「病気になったらどうする?」





 


2014, 10/19 第7回みんくるカフェ大分


79回は、「地域医療」を大きなテーマで行おうと思います。
(※もちろん、1回完結なので、今回(第7回)参加できなくても、

次回(第8回)参加できますよ!)



テーマ「病気になったらどうする
場所 ENGAWA cafe frogeye 
(第2,5回でもお世話になった”大人の隠れ家”です)




ゲストスピーカー えいしさん(大分大学医学部地域医療学センター 宮崎英士先生)

まずは、ゲストスピーカーのお話です。
タイトルは「地域医療について」でした。


地域医療ってそもそも何だろう?ということや、大分県の医療の現状、課題などを聞くことができました。








地域医療とは、というと色々な定義がありますが、ある1つの定義は、「地域住民が抱える様々な健康上の不安や悩みをしっかり受け止め、適切に対処するとともに、広く住民の生活にも心を配り、安心して暮らすことが出来るよう、見守り、支える医療活動」です。

高齢者や死亡者が増え、それに加え小児科不足など現在、様々な医療問題があります。

えいしさんの話を通して感じたことは、地域医療を支えるのは、“病院・診療所“だけではなく、”住民の協力、行政の協力“が大切だということでした。

テーブルでの対話は、
・病気になったら誰に相談する?
・病気になって困ったこと 
・過疎地で困ったこと 
をテーマに、3テーブルで行いました。


対話報告は、また後日行いますので、
楽しみにしておいて下さい^^



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
次回(第8回)は、なんと”国東市”で行います”!!
テーマ「郡部と都市部の医療
ゲストスピーカー: 医師 菅  淳一さん (メープル尽クリニック院長)
場所: 浜の混美仁 富来茶屋 (国東市国東町富来浦2102)
なんと、”薬草料理”!!です。
(こちらの合同新聞の記事をご覧ください

https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2014/04/19/121811)

申し込みは、minclecafeoita@gmail.com
「氏名、当日変更になった場合の緊急連絡先(電話番号)」を送ってください。


皆様のご参加お待ちしております!

2014年7月29日火曜日

第6回 2-3 小テーマ「隣の人が認知症になったらどうする?」 担当 衞藤

第2ステージ「老いる」 第3章 「大分で認知症とどう生きる」 
  小テーマ「隣の人が認知症になったらどうする?」 担当 衞藤

テーマは、「隣の人が認知症になったら?」といった<(他人)×(家族)>を担当させていただきました。


 


隣の家の人が認知症になったらあなたはどうしますか?という問いで進めました。
実際に今、そのような状況で困っている方もおり、色々な意見を聞くことができました。

・茶話会をして帰る
・会った時に世間話をする
・一緒にゴミ出しに行く。買い物を手伝う。
皆、できるだけ手伝いという思いでした。
”独居の場合、老老介護の場合、息子夫婦がいる場合” などと同じ”隣人”でもケースは様々で、
特に、家族がいる場合は「どうしようもない」という声が多数あがりました。

どうすればいいか? 
今回のゲストスピーカー藤田さんが勤める 「認知症と家族の会 大分県支部」
http://www.alzheimer.or.jp/?page_id=439
また、
・地域包括支援センターに連絡する
http://www.city.oita.oita.jp/www/contents/1237971975687/ (大分市のホームページです)
色んな悩み・疑問を解決してくれるそうです。

自分で考える前に、まずは相談してみると良いと思います。


さて、本題の「どうすればいいか?」からは、話がそれますが、このような話で盛り上がりました。
例えば、「親が認知症だが、息子が仕事、奥さんは仕事&介護疲れ」の場合。
隣人として、何かしてあげたいけど、おせっかいと思われても・・。
確かに、隣人の子育てを手伝ったり、掃除を手伝うことは今の世の中、「普通に考えてめったにない」と言っても過言ではありません。
ましてや、自分の親が他人の世話になるなんて・・。

でも、本当に必要なことは、「困っていたら、声をあげること」と思いました。
65歳以上の15%が認知症の日本。誰もが認知症と向き合わなければいけない。
家族だけではなく、地域で認知症と向き合わなければいけないです。
だからこそ、日頃から挨拶だけでもいいからコミュニティ作りをして、そして困ったら声を出す勇気が大事。
だと感じました。


2014年7月28日月曜日

第6回 2-3 小テーマ「認知症と健康的な老いとの境目ってなにか」 担当 植田

第2ステージ「老いる」 第3章 「大分で認知症とどう生きる」 
  小テーマ「認知症と健康的な老いとの境は何か?」 担当 植田

テーマは、「認知症と健康的な老いとの境は何か?」といった<(他人)×(社会)>を担当させていただきました。
 
このテーブルのテーマは難しくなかなか判断の難しいところではありますが意見をまとめてみると
 ≪認知症≫
   本人も周囲も困る
   感情自体が弱まらない(喜怒哀楽はある)
   (介護の立場から見ると)可愛いと思える。健常の状態で押さえていたものが出てくる
   長寿の時代となったので目立つようになった。
   親しい人が受け入れられない状態で家族が受け入れられてないことが多い。
   一番頑張っている(エネルギッシュな)人

 ≪健康的な老い≫
   記憶ははっきりしていて身体的機能が衰えている状態
   生きがいを楽しんでいる状態
   身体の衰えに比例し感情の強弱も衰える(喜怒哀楽の差がない)


認知症の当人からしてみれば環境の変化(デイケアといった施設など)に入れることで新しい環境になじめないことが多いので変えないでいてほしい。

2014年7月27日日曜日

第6回 2-3 小テーマ「認知症は誰が見る」 担当 葉月

第2ステージ「老いる」 第3章 「大分で認知症とどう生きる」 
  小テーマ「認知症は、誰が見る?」 担当 葉月

こんにちは、みんくるカフェ大分では、いつも裏方をやっていました葉月です。
前回は、事故のため入院していましたが、今回、初めてのみんくるカフェ大分でのファシリテーション、頑張りました♪

私のテーブルで話した内容をシェアさせていただきますね。

まず、テーマは、「認知症は、誰が見る?」といった<(自分)×(社会)>を担当させていただきました。

<参加者の声>
家族がみる
 長男の嫁が見る
 平日は施設、休日は、家族が見る
 痴呆症の方は、家に帰りたいという人が多い
 介護者のメンタルケアが一番重要
 軽度は、家族、重度は、専門家が入った介護
 親身になってくれる人
(仕事を辞めてまで、自分の人生よりも親の介護を優先する)子ども

といった声の中で最も大きな声は「介護者のメンタルケア」の必要性でした。
その環境の不充分な中で続ける介護は、介護する人自身の精神を摩耗するというもの。

そのための公的支援はなく、私的支援も理解がない中では共倒れになることも考えられます。

誰が見るといった個人を個人で支えるのではなく、個人を集団で支える必要性があるのではという流れで終始いたしました。



第6回「大分で認知症とどう生きる?」 開催報告

こんにちは!みんくるカフェ大分実行委員 糸長(いとちょー)です。

皆様、先日は汗の滴るような暑さの中、
絵本カフェみちくさ様にお越しいただき誠にありがとうございました。

今回はお店のレイアウトを変更してみんくるカフェスタイルにさせて頂きましたが、
 普段はゆっくりと絵本を手に取りながら過ごせるとても落ち着いたカフェです。

みんくるカフェではじめてご存知になった方は(実は僕もなのですが。)
また通常営業の時にも訪ねてみてくださいね。

 






(⇒絵本カフェみちくささんのホームページはこちら


レイアウト変更と言えば、今回は皆様にお集まり頂く時間と
会場の準備時間に間が殆どなく、開始前のお時間やアイスブレイクで
着席のご案内やルール説明など、少しばたばたしてしまい申し訳ありませんでした。
よりよい時間を過ごして頂けるよう、今後の会では改善させて頂きます。

さて、今回のテーマは「大分で認知症とどう生きる?」という事で、
ゲストに公益社団法人 認知症の人と家族の会 大分県支部の藤田 淳子様を

お招きし、認知症を取り巻く現状についてお話を頂きました。

 




お話の概要は次の通りでした。
1.なぜ認知症がクローズアップされるようになったか
2.認知症とはどういうものか
3.大分における認知症を取り巻くトピックス

詳細については当日紙でレジュメをお渡しいたしましたが、
データで欲しい方がいらっしゃったらメールにてお問い合わせ下さい。

(⇒認知症の人と家族の会についての詳細はこちら

9月17日には認知症の人と家族の会さん、臼杵市役所高齢者支援課の共催で
講演会を開かれるそうです。今回の事で関心をもたれた方は是非ご参加を検討してみて下さい。






第5回の内容とリンクする形で老いとは切り離せない問題、認知症をテーマに開催した今回でしたが、皆さんの実体験からの実感がこもった言葉が飛び交い、大変理解の深まる場になったのではないかな、と感じました。

うちの祖父は晩年寝たきりで「あー」とか「うー」とか唸り声をあげる事しかできなくなっていましたが、当時まだ小学生だった僕は歳をとるとこうなるものだ、としか理解していませんでした。
 今あれが認知症だったのだと思えば、もう少しQOL(生活の質)を上げてあげられる家族の取り組みも出来たのかなぁ、なんて皆さんの話を聞きながら考えたりしました。

さて、今回のテーブル毎の小テーマは自分ごとか他人の事か、家族の問題か社会の問題か、
という考え方の軸を設けて決定しました。実際の認知症との関わりはどの視点からも必要なので
それぞれを組み合わせたパターンでテーマを設定してみましたが、いかがだったでしょうか?

(自分×家族)
認知症の何が怖い?<篠原>
 (認知症は、制限された生活をするべきか)




(自分×社会)
認知症は、誰が見る<葉月>
(家族なのか、行政なのか、地域なのか)

 

(他人×家族)
隣の人が認知症になったらどうする?<衞藤>
 



(他人×社会)
認知症と健康的な老いの境目って何か。<植田>
 

それぞれのテーブルでどんなお話が出たかについては
各ファシリテーターにまとめをお願いしますので、また追って更新しますね。



文末になりますが、ご参加頂いた皆様にはお知らせ致しました通り、
次回みんくるカフェ大分は8、9月はお休み10月19日に再開となります。

場所やテーマ等が決まりましたらメールやブログ、ホームページやfacebookページで
お知らせしますので、是非お知らせを受け取れる状態にしておいてくださいね!

時々覗くのは面倒…という方は今からでも
minclecafeoita@gmail.com
にメールで「案内希望」など少し書いてメールを送って下さればこちらからご連絡いたします!

当日言い忘れた感想や、今後みんなと話したいテーマなど、ご意見ご感想もお待ちしています!

それでは皆様、これから熱中症の気になる季節になりますが、どうぞご自愛ください。
またお目にかかれる日を楽しみにしています。



2014年6月22日日曜日

第5回「「生きてるの? 生かされてるの?」」 開催報告

こんにちは!事務局長の大ちゃんです。

皆様、本日はお足元の大変悪い中、
ここENGAWA cafe frogeye様にお集まりくださり、
本当にありがとうございました。

「大人の秘密基地」というキーワードがしっくり来るこちらのお店。
ちょっと私のiPadカメラでは魅力を伝えきれず残念です。。。
















さて、今回のテーマは「生きてるの?生かされてるの?」

このテーマを発案したのは私ですが、「老いる」っていう事を考えたときに、
「毎日びっくりする量の薬を飲んでるお年寄り」の姿が浮かんできて、
なーんとなくおもっちゃったんですよね。

「今の時代って、生きてるのかな、生かされてるのかな」って。

ただ、逆に、「生きる・生かされる」という言葉からは、そういうネガティブな面だけではなく、
お互いに支えあって生きていく、暖かい関係も想像できます。


さて、今回のみんくるカフェでは、どんな対話がおきるのか・・・?


蓋を開けて見れば、
話し合いの中からは「生かされること・活かされること」など、
「いきること」に対して真摯に問うテーマが現れてきたようです。

「老いる」とは「生きる」こと

そう思えば、
今日の話し合いの中にも、「老いる」についての気づきはたっぷりあったのではないでしょうか。


また「活かしたくない人」という刺激的(?)な論点も現れました。
どんな人がそういう風に思われるのだろう?

ケンケンさんが後日書くかもしれませんが、
「活かされることがもうないと感じてしまった人が、
いわゆる活かしたくない人になっちゃうんじゃないか」
とおっしゃられていたのが個人的にはすとんと落ちました。


誰もが、誰かに、「活かされている」

そんな社会って、どうやったらできるんだろうか。
皆さんはどう思いますか?


そして、最後の振り返り。

「医療者と他の人との間で、価値観の乖離はどうしてもあることを感じた。けど、その事を日々考えながら診療に当たる事が大事だと思う」(医師)

「自分はいわゆるゆとり世代と呼ばれており、よく”ゆとり世代は”という括りで話されるのが本当にいや。ここでは”若い人は”なんて言われず、耳を傾けてくれるのがうれしかった」

「自分が見る方向は一方向。世の中には正20面体と呼ばれるものがあるけれど、人をいろんな面で見るためにも、今日人と接したことで自分の中の新しい面に気づくことができた」

「初めて参加したけれど、”30年連れ添った旦那と生きる事をどう思う?”なんて、普通話さない(会場笑い)けど、そんな非日常な会話をすることは、人間にとって活性につながると思う」

「「生きる」なんて、自分の親とも話したことがない、いや、親じゃないからこういう話を思い切ってできた」

と、どうやら皆さんそれぞれが、立場を超えて思い思いの対話をできたようで安心いたしました。



あらためて、「場」って、すごいですよね。

多くの方がおっしゃられた様に、「普段話さないこと・考えもしないこと」を、ここでは不思議と話すことができる。

特に今回はテーマがテーマだっただけに、
さまざまな方の「人生の引き出し」を開けていただいたなぁと感じました。


さて!次回はいよいよ、シリーズ「老いる」最終回、テーマ、「未定」です(笑)
アンケートには、「老いと恋」なんて、面白そうなキーワードもかかれておりましたが・・・
はてさて。

場所と時間は決まっておりますので、告知しますね。

日時:7月20日(日)14:00~17:00
場所:絵本カフェ みちくさ 
http://mitikusa411.junglekouen.com/c26287.html (県庁のすぐそばです)


すてきな絵本たちに囲まれながら、また皆さんと対話できますことを楽しみにしています。
また、次回は初めての試みとして、懇親会も企画します。お楽しみに


それでは、またお会いしましょう! 


(だいちゃん)


テーブルまとめ 
今回は”縁パブ方式”といい、「生きてるの?生かされてるの?」というテーマから、テーブル毎に別のテーマを作ってもらい、グループ替え後は新たなテーマで話すといったスタイルを取りました。

・ファシリテータ(えとぅ~)
1stセッション「生きてるの?生かされてるの?」という発話から始まりました。
テーブル1のラストに1人1人に今まで話したことからテーマを考えてもらいました。
→感動からactionを起こす。actionから感動が生まれる
 活力が生きる/活きる時のキーとなる
 居場所。(人間関係)
 自己肯定感を持って活きているか?
 人生
2ndセッション 「いきる」の捉え方は人それぞれ違うと感じました。
・活力がなければ生きていないのか?
・自分から見た「いきている/いかされている」と他人が感じるものは違う。
・今、いかされている(negativeな意味で)と感じていても、未来では違って捉えているかもしれない
・静かに息をしている状態
・生かされているのは悪いことか
3rdセッション 活きてるの?活かされてるの?
刺激を求めたり、希望を持つこと⇒活きることに繋がる。
周りから活かされていたら、いつの間にか毎日が楽しくなってた。

「生きる」と「活きる」。「生かされている」と「活かされている」。
僕、個人はせっかく生きているなら、どんどんしたいことをして”活き活きとしたい”と思ってます。
でも、それは人それぞれ。
個人が満足の行く人生を送れたらそれでいいのだ!と強く感じました。
生きる/生かされていると並べると、後者はnegativeに見えるが、決してnegativeなことではなく、常に周りの人・モノ・環境などに感謝しなければならない。
自分なりに満足が行けばといっても、周りから「生かされている」からこそ自分が存在する。
自分はどう「生きればいいのか」を考えることで、「生かされている自分」を同時に感じた時間でした。










2014年5月19日月曜日

第4回みんくるカフェ活動報告 アンケート速報

どうも、みんくるカフェ大分事務局長のだいちゃんです!

1月のみんくるファシリテーター養成講座から早4ヶ月。

気付けば本会も4回目、第2クールを迎えることができました。
これも一重に、参加してくださった皆様のおかげです。
第2クールも楽しい場作りを目指していきます。


さて!今回のテーマは「どんな風に老いたい?」でございました。

大分大学医学部看護学科 老年看護学 三重野 英子教授をゲストスピーカーにお招きし、

・どんなふうに老いたい?
・理想の大人って?
・やり残したことがある状態で死にたい?
・長生きしたい?

以上の4テーマについて皆さんとディスカッションしていきました。

ゲストスピーチやそれぞれのテーブルのまとめはまた一つ一つアップして行きます。







今回は皆様から頂いたアンケートの中からいくつかをピックアップして共有いたします。

・「幸せ」とは何かを考えるきっかけになりました
・「老いる」ことは、今を精一杯「活きる」ということ
・老いる=熟成するということ、生きていった結果の現われだと言うこと
・たくさんの思いの中で「どう生きたいか」。老いる事とともに生きる事を考えたいと思いました。

などなど、、、今回の対話を通じて、多くの方が老い方というよりも、
今、これからの生き方自体を強く意識されたようです。


そのような皆様の対話を通して、ある医療系の参加者からはこんな感想も頂きました。

『日々の仕事の中で、やっぱり老いるって悲しいなぁと思うことがたくさん出てくると思うのですが、
そういう現実に直面したとき今日の話し合いを思い出したいと思います。』


病院という場所での「老い」


今回は扱えませんでしたが、どこで老いたいか、老いて生きたいか、というお話も、
今後やっていきたいです。


また一方で、このような意見も。

『このような会に参加される人は、前向きな人が多いので、老いる=死というイメージではなく、これからどう生きるかというほうに気持ちが向いているような感じがしました。』

確かに。
実は「死」については、また別枠でテーマを設ける予定です。
そのときのみんくるカフェで、じっくりそちらの側面も対話していきましょう。


最後にですが、
三重野先生がご自身のプレゼンテーションの中で、
5月18日放送の「花子とアン」のワンシーンから思わず引用したという
校長先生の卒業式のスピーチをここに載せます。

「私の愛する生徒たちよ。我と共に老いよ。最上のものはなお後に来たる。今から何十年後かに、あなた方がこの学校生活を思い出して、あの時代が一番幸せだった、楽しかったと心の底から感じるのなら、私はこの学校の教育が失敗だったと言わなければなりません。人生は進歩です。若い時代は準備の時であり、最上なものは過去にあるのではなく、将来にあります。旅路の最後まで、希望と理想を持ち続け進んでいくものでありますように。」



最上なものは、過去にあるのではなく、いつも将来にある。


「“やりたいことがずっとある状態”には二通りある。
やりたい事を追いかけて、その先でまた次のやりたいことを見つけ続けている状態と、
やりたいことをやらずにいる状態だ。
前者であることを幸せだと思う」

私個人が今回のカフェでもっとも心に残った、参加者さんの語りです。


いつまでも、将来に向けて走り続けていたいですね。


はてさて。


それでは、今回はこの辺で。
またそれぞれのテーブル感想は後日アップして行きます!

あっと!それともうひとつ。

「ディスカッションの時間が短かった」
という意見を多くの方から頂きました。

6人で話して、移動も含めて20分、というのは確かに物足りなかったですね。
次回以降の反省点として、しっかり対応して行きます。

ではでは改めまして、次回のみんくるカフェ大分@6月22日もよろしくお願いします。


だいちゃん

2014年4月26日土曜日

第3回みんくるカフェ活動報告



お世話になってます。事務局長のだいちゃんです。

4月6日(日)に開催された『第3回みんくるカフェ大分』の報告をいたします。


今回の会場はこちら!!ぶらぼぅファームさんです。





細道に入り、森のトンネルを抜けたとたんに広がる光景に、心を奪われました。


はてさて


それでは今回のテーマ、『賢い患者って?』でした。
報告をして行きます。



ゲストスピーチ

NPO法人 共に生きる 理事長 江藤 裕子 さん
http://tomoniikiru.com/

写真: みんくるカフェ大分、始まりました!
「賢い患者になろう」

止血剤からC型肝炎を患った経験のある江藤さん。
その経験を通して、彼女がたどり着いた、『賢い患者』の条件を教えてもらいました。

①自己管理ができること
②自分の体の状態を正しく表現できること
③医師とうまく関わる、折り合いをつける

まとめると、以上の3点となりました。

江藤さんは言います。

「先生は、心がけがあって今の仕事についている。
この先生は信じられん、と心を置くのではなく、こちらから心に一歩踏み込んで、
わからないことはきちんと聞く。きちんと考えて、治療に乗ること。

そのためには、自分の状態を自分で知っておくことが必要。

『先生、私のカルテ、きちんと見ましたか?』

知っているから、きちんと主張ができる。

また、こういうコミュニケーションを自分から医師と取るようにすれば、そう簡単に医師を変えようとは思わなくなります。また1からコミュニケーションをとって関係を築くことは、大変ですから。」

将来医師を志す私としては、やはり患者さんとは良い関係を築きたいです。
一歩踏み込んでもらえるような、医師になりたいですね。


ワールドカフェ



今回のワールドカフェでは、それぞれのテーブルが共通のテーマ、
「賢い患者って?」を掲げて、ワールドカフェを行いました。

テーブル1(ファシリテーター大ちゃん)

うちのテーブルでは、「昔よりも"患者さん”って賢くなったんだろうか」を皮切りに、
「賢い患者になろう」というテーマに入っていきました。

1stセッション
患者さんは「インフォームド・コンセント」を取れるようになった。
医者の方からセカンドオピニオンを進める場合もある。
インフォームド・コンセントから一歩進んだ「インフォームド・チョイス」という言葉も最近出てきました。
また、参加者としておられた「ソーシャルワーカー」のように、
「患者・家族が言いたいことを言えるように」お手伝いする職業も増えてきています。

ゲストスピーカーの江藤さんは賢い患者の条件の一つに、
「自己管理ができる」という項目を挙げられました。
確かに、「自己管理」のためにできることが増えている、という意味では
「賢い患者」になる環境は整っているのかも、と思いました。

ただ、患者さん個々で見ると「医者の言うことは信頼ならん!」と耳を塞ぐ人もいれば、
「先生にお任せします」とすべてをゆだねる人もいます。
それって賢いのだろうか?という話も出てきました。


2nd セッション
前段の疑問に対しては、「極端なのは、どうもあまり賢いとはいえなさそう・・・?」という話をしました。
確かに、「インフォームド・チョイス」で考えてみると、自分の考えに固執しすぎる、
もしくは全くない、では結局選択できません。

ここで、話は医療コミュニケーションに移りました。
「そうは言っても、お医者さんって話しづらくて・・・」ということですね。
「忙しそうだと遠慮してしまう」という声に皆さん納得の様子。

これについては「特に小児科では、ママともネットワークで、
今も昔も、口コミで評判の良い一人医者のところにみんな殺到する」がヒントのように思いました。
「口コミ→殺到→忙しい→話づらい」という悪循環があるのかもしれません。



テーブル2(ファシリテーターえとぅー)

まず、「医療オタク」について話しました。

情報を集めることは良いが、「これじゃなきゃだめだ」と自分の中で決め付けていて、
他人のアドバイスを聞かない人がいる。

逆に、田舎で働いていた医療者によると、
高齢者は「うん。うん。」という感じで医療者の言っていることをそのままうなづくだけ。
耳が遠いので会話がしづらいことも考えられるが、やはり遠慮している方が多いそうです。
「変わりないですか?」と医師が言うと、「変わりないです」と言い。家族が慌てて訂正することも。

このように色々な患者さんがいる。

次に、かしこい患者についてみんなで考えました。
非医療者:自分の体は自分で治すことが1番。
情報を自分で得て、必要な時に病院に行き、医療者を利用する。

これがかしこい患者の答えかなと思いましたが、医療者の意見は違いました。

医療者:賢い患者になる必要はない。
医療者がどんな患者が来てもその人のニーズをくみ取り対応すべきだ。

医療者・非医療者にとっても、最適な医療を提供する/受けるには、相互に話すことが大事であると改めて感じました。

これからも、もっと多くの方にみんくるカフェ大分に来て頂きたいです。



さて!この第3回を持ちまして、最初のシリーズ「賢い患者」終了となりました。
まだまだ始まったばかりのみんくるカフェですが、参加いただいた皆様、ありがとうございます。

次回からのシリーズは「老いる」を扱っていきます。
人それぞれ、老いる形は違うと思いますが…どんなお話ができるのか、いまからとても楽しみです。


日時:5月18日(日)10:00~(ランチ込)
場所:お気軽健康食堂『すり~む』(大分市上宗方544-1グリーンシティ雄城台1F)
テーマ:『老いるっていつから?』

皆様の参加を楽しみに待っています。




みんくるカフェ大分の公式ホームページはコチラ(今後の予定などを掲載しています)→
http://minclecafeoita.amsstudio.jp/

みんくるカフェ大分への問い合わせはコチラ→
minclecafeoita@gmail.com

facebookもやってます→
https://www.facebook.com/pages/%E3%81%BF%E3%82%93%E3%81%8F%E3%82%8B%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E5%A4%A7%E5%88%86/604830522920785
    


2014年4月7日月曜日

第2回みんくるカフェ大分開催報告

こんにちは! 代表の衞藤祐樹(えとぅ~)です。

3月21日(金・祝)に『第2回みんくるカフェ大分』が開催されました。

場所 ENGAWA cafe forgeye (大分市顕徳町1-13-17 )というオシャレなカフェ。
テーマ 「医療と社会の壁って何だろう?」
ゲストスピーカー 谷口久枝 医師 (やぐちレディースクリニック院長)
参加人数 27名
司会 Ran

①開会あいさつ(えとぅ~)

みんくるカフェ大分とは?という話をしました。

②ゲストスピーカー(らっきーちゃん)(←谷口先生のあだ名です)


医師であるらっきーちゃんの考える、医療者と患者間で生じる壁の話がされました。

患者は病気による不安、医療者に対する強い期待、病気の知識がなく自信がない。
医療者は使命感にかられている(絶対に治してやる)
この両者の思いの違いが壁を作る。
壁があるのはしょうがない。0にするのは無理なんだから、ある程度分かりあえればいいじゃん!

実は、壁がある方が良いという見方もできる。
壁がないと→同意になってしまう。任せっぱなしになる
壁があると→互いに分かり合おうし、医療者と患者が対等な立場に。

医師であるらっきーちゃんが、「患者さんは、対等な立場で自分で治療法などを選んで欲しい」と言っていたことが印象的でした。

③誕生日列車(Ran)

みんなの緊張をほぐすために、Ranお手製のゲーム!
声と手を使わずに、誕生日順に並ぶというゲームをしました。

④ワールドカフェ(20分☓3回)

テーブル1『医者・医療従事者・学生が世間からどう見られるか(ファシリテーター大ちゃん)


医者と一言に行っても、1年目の新米医師もいれば10年目のベテラン医師もいる。
他の医療従事者の方も、同じことが言えます。

一方で、市民の方には医療従事者なら何でもできるという思いが、特に医師に対しては強いということが語られました。
ある方は獣医さんにインコを連れて行ったときのことを語ってくださいました。
「診られるというから連れて行ったのに、正しい持ち方も知らない。」

できないことを、できないと伝えられるような関係に医療従事者と市民はなれるのでしょうか?
そのあたりのことは、次回4月6日のみんくるカフェで語り合うことができそうです。

私(大ちゃん)が感じたことですが、いわゆる“かかりつけ”の関係になれないということは、 ずっと医者というカテゴリーでのお付き合いをするということ。しかし、これは“達成できない完全性を求められる関係”である以上、医療従事者は期待を裏切り続けます。医療不信というのをまた別の視点で見られました。
また、印象深かった意見として、「医療の壁は必要なところ、必要じゃないところがある。」という意見もありました。
医師とは壁があるからこそ、大切な決断を迫られたときに一瞬冷静になることができる。
逆に、看護師さんや理学療法士さんには、何でも話せる壁がないほうが良い、ということのようです。
これも、「壁のある、なし」という考え方だけじゃないことを知ることができました。

最後のセッションでは、「お医者さんって世間知らずで人間関係が下手よね」という会話の流れから、「それでも医師ってすごいよね。人間関係が下手なのに、夢を追いかけてこの仕事についてくれるんだ。」という声も。
そう言われると、確かに私たちは不思議な人たちなのかもしれません(笑)
「日々におわれて、気がつくと1年がたっていた。このまま、スライドするように6年たって社会に押し出される気がする」 とは、今回初めて参加してくれた医学科1年生の弁ですが、確かに私たち医学生は普通の大学生と比べて毎日勉強に追われているのは間違いないです。
今後、こういうみんくる場所に、彼らが一度でも顔を出してくれることを願います。

テーブル2『サービス業としての医療』(ファシリテーターえとぅー)

・まず「サービス業って何があるか?」を話しました。
→ホテル、飲食店、映画館、JR、美容院など。

・医療も「患者に医療を提供する」ということで、サービス業と言われる。 でも何か違うような・・・。
 「サービス業って何?」
→人とのコミュニケーション。気持ち良くなって帰る。受ける側の利益になる。(嫌な所には行かな い)自分が選ぶ。

・医療と他のサービス業との違いは何か? ここを中心に対話が行われました。
→医療は、不利益を被るケースがあり、特にそれが命にかかわる。(それを提供者から説明されることも)。求めるものが人によって違う。それを提供者(医療者側)が把握しづらい。
産婦人科では、食事の内容などのサービスで、他の病院と比べられるが、例えば外来では親身に相談に乗ってくれたから○○円ということはない。ユースホテルと高級ホテルのように、安いけど手術が遅い、高いけど早いというわけにはいかない。
ここは難しいが、日本では病院によって医療費を変えることは基本的に難しいから、という面が大きい。
同じ値段であるため、患者側はより自分にあったサービスを提供する病院(医療者)を選ぶ必要があり、医療者側は、患者のニーズを把握してその人にあったサービスをすることが大切である。
患者側としては、医療者がいくら良いサービスをしても同じ給料しかもらえない状況を知り、患者側の医療者への配慮も必要なのかもしれない。


テーブル3『行きたい病院ってどんなところ?』(ファシリテーターいとちょー)


■こんな病院には行きたくない(悪い要素)
・待たされる

・診断結果がすぐ出ない、最後まであやふや
・「風邪ですね」と早々に言われる

・医師が患者の話を聞かない
まず参加者の皆さんのネガティブな経験・意見をまとめました。
医者の無責任さや、患者一人一人の置かれている状況への無関心さ。

病気は診るが、その方個人の生活への想像力、配慮の欠如している事が医療に対する悪印象の主な要因になっている、と感じられる

 
一例として、下痢、嘔吐があり、検査を受けに行ったが、「検査結果が出るまで一週間かかるので、不安なら仕事は休んで」と無碍に言われてしまった、というケース。

仕事を休むことの大変さへの無配慮や鑑別診断をする努力の不足によって一番欲しかった「安心」が全く得られずに病院を後にしたという声が聞かれ、医師との関係性の悪化から他病院に転院後、そこの医師から「なぜこんなに多量の投薬が?」と言われた話など、中には深刻な医療不信に繋がるケースもありました。

■では、行きたい病院とは?(良い要素)
・新しくて清潔な病院
・精神的、人間的なサポートがある - ゆっくりと話を聞いてくれる、救われる言葉をかけてくれる - 医療者に笑顔と配慮がある - 自分の事を知っていて、ツーカーで話ができ、家族のフォローもしてくれる
・安心を得られる、患者本人に対して情報のフィードバックがある
・治療に選択の幅がある(ただしいずれを選んでも責任ある治療を受けられる)
・子どもが嫌がらない
・治せる
 次にポジティブな要素ですが、「心」のケアがきちんと為されること、患者の意思を尊重すること、そしてやはり「病気、怪我が治る」ことが挙げられました。
3人のお子さんの嘔吐があり、車から降ろすのも一苦労の中、病院関係者が「お母さん、大変でしたね」と声をかけてくれただけでも本当に嬉しかったというお話など、医師の診察の良しあしよりもその配慮がうれしくてその病院に行くようにしている、というお話がありました。
医療関係者からは、病院を立て替えたところ同じでも患者さんが増えた、という話が出たのに対し、「働いている人も明るい環境になり笑顔が増えたから、患者がより安心できる環境になったのでは」という別の方からの意見も聞かれました。 待ち時間負担の軽減の為、電話、メールなどでの呼び出しサービスがあるとよい、といった具体的な改善案も出ました。

■実際の病院選び(現実)
・近い、空いている
・身近な人の評判
・病院を変えると1からの説明が面倒で最初に行った病院に(嫌でも)通い続ける
・医師への申し訳なさから他の病院への通院、セカンドオピニオンを求める事が難しい  
実際の病院選びでは、事前に「行きたい病院」を選ぶ余地はなく、「整形だったらどこがいいか」など周囲に聞いて、あとは実際に行ってみた結果次第、という状況になっている事、しかもその結果があまり好ましくなくても、選択の余地がなかったり、あっても病院、医師を選ぶことの申し訳なさが先行してしまいずっと通い続けている、という現状が語られました。
■現状を良くするためには(改善)
・口コミサイトなどが広く利用できると良い - 事前に一人の印象ではなく、多くの人の評価を知る事ができれば良い病院が選べる
・医師の通信簿があるとよい - コミュニケーションはCだが腕はA、といった医師の評価がわかれば、自分に合った医師を選びやすい(長年使っている薬の処方箋が欲しい時や急いでいる時は話を聞かない先生でもいい、など)
・医療ソーシャルワーカー(MSW)を活用すると良い - 現状通信簿は難しいが、MSWは多くの医師を患者の視点からみており、相談すれば自分の状況にあった医師、病院を選ぶ助けになる
■講評 多くの方が求めているのは設備面の充実などではなく、人の心の充実である、と感じる回でした。一見すれば簡単な話のようですが、踏み込みすぎればプライバシー問題にもなりかねず、親身になりすぎれば医療者自身の心のストレスが過剰になってしまう危うさもはらんでいる難しい課題です。医療者、患者双方が互いの立場を尊重し、責任を分担しながらよりよい医療者、患者として共に治療をしていければよいと感じました。


テーブル4『センセイって呼ばれるってどういうこと?』(ファシリテーターけんけん)

そして、Let's lunch time!
『ENGAWA cafe forgeye』のダンディーなマスターから料理の説明がされ、みんなで楽しく食べました。
お店の中に愛車があり、射撃場もあるfrogeya。
マスターの夢が詰まったカフェで、楽しいひと時を過ごすことができました。

ゲストスピーカーを引き受けて下さったらっきーちゃん。
お忙しい中、参加して下さった皆様。
そして、frogeyaのマスターと奥様。

本当にありがとうございました。

次回は、日時:4月6日(日)10:00~(ランチ込)
       場所:ぶらぼぅファーム(大分市庄の原2-1)
               テーマ:『賢い患者って?』      の予定です。
皆様の参加を楽しみに待っています。

参加者の声(アンケートより)

・立場の違いから自由に話すというのが楽しかった
・医者と患者の壁の有無に感情が関わっている。それぞれの立場、考え方で違う。
・医師は何でも治せるわけじゃないのにプレッシャー。もっと世間を知りたい。
・日頃聞けない話を、日頃会えない人とできた。
・自分の視点を見直すいい機会になった。




今回ご協力して下さった『ENGAWA cafe forgeye』さんはコチラ→
http://r.gnavi.co.jp/6v0xhkns0000/

みんくるカフェ大分の公式ホームページはコチラ(今後の予定などを掲載しています)→
http://minclecafeoita.amsstudio.jp/

みんくるカフェ大分への問い合わせはコチラ→
minclecafeoita@gmail.com

facebookもやってます→
https://www.facebook.com/pages/%E3%81%BF%E3%82%93%E3%81%8F%E3%82%8B%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E5%A4%A7%E5%88%86/604830522920785
    


 

2014年2月12日水曜日

第1回みんくるカフェ大分開催報告

こんにちは! 代表の衞藤祐樹(えとぅ~)です。
第1回みんくるカフェ大分を開催しましたので、その報告を書きます。
第1回みんくるカフェ大分
日時 2月9日(日)10:00~12:45
場所 お気軽食堂カフェ『すり~む』
テーマ:「医療コミュニケーションをどう学ぶ?どう教える?
ゲストスピーカー:医師 小手川 勤 准教授(大分大学医学部臨床薬理学講座)
参加人数:21名
司会 Ran

①開会あいさつ(えとぅ~)
 
みんくるカフェ大分とは?なぜこのカフェを開いたのかを中心にあいさつをしました。

②ゲストスピーカー(こてきんさん)(←小手川勤医師のニックネームです)
       

医療コミュニケーション(医師⇔患者間のコミュニケーション)を学生にどう教育しているか
そして、医療コミュニケーションを考える重要性を中心に話して頂きました。

・市民参加型の教育:市民の模擬患者さんを学校に呼び、問診の練習を医学生にさせる
 ⇒どうやって分かりやすく説明するか?など学ぶ

・のどが痛い女性が病院に来たケース。医師はのどを見て、明らかに風邪だったため風邪薬を出した。
 
 「それだけでいいのかな?」
 
 実は、女性は、最近知り合いがのどのガンができていて、「自分ももしかして・・・」と、ガンの検査もして欲しかった。 
女性の病気は風邪薬で治るが、ガンかもしれないという不安は消えない。
 

・「糖尿病を頑張って治療した場合とちょっと頑張った場合どちらが治らないか?」
あるデータによると、頑張った方が(ほとんど差がなかったが)治りやすかった。
⇒血糖値が高いのは体に悪いと医師は言うが、それで糖尿病の方に、食事制限、運動、薬の全てを頑張らせるのは患者にとって本当に有益なのか?

病気だけではなく患者の思いも診る、コテキンさんの医師としての思いも伝わってきました。


③体操(Ran)
 
 
みんなで緊張をほぐそう!ということで、
Ranによる猫背解消&表情筋をほぐす体操をみんなでしました。 
大きな口をあけてみんなが一斉に「あーーいーーうーーえーーーおーー」という風景は面白かったです。

④ワールドカフェ(20分×3回)
テーブル1「医療コミュニケーションをどう学ぶ?どう教える?」(ファシリテーター大ちゃん) 


市民 「医師とコメディカルの間できちんとコミュニケーションをとって、患者とコミュニケーションをとってほしい」
医師 「権限と責任の大きさから、どうしても医療従事者の中に医師を頂点とするヒエラルキーが形成されてしまう」
→医師ーコメディカルの関係の特徴、コミュニケーションの難しさ
→立場上、医師→コメディカルという方向に歩み寄る(?)ことがないと、良好なコミュニケーションは生まれにくい

どういったときに、「コミュニケーション」の上達を実感した?
→「苦手」な人と上手く話せるようになったとき。相手の知らない一面に気づくことができたとき。自分のいいたいことを一度ぐっとこらえて、相手の言葉を聴くようにすると上手くいく。
→相手の言葉を聴こうとすること=相手を受け入れること=相手と自分の共通点を見つけること
では、 コミュニケーションの障害となるのは、相手に対する苦手意識なのか?

「どうして医者の言うことよりも、ブログやネット、TVの情報の方が信じられてしまうのだろうか?」
 →顔と顔を突き合わせて、問題を解決する機会自体が減りつつある時代にあるのでは。現代は、ネットの発達で共通の趣味を持つもの同士がお手軽につながれる時代。
→対話の場 みんくるカフェっていいね。

テーブル2「告知」 (ファシリテーターえとぅ~)


がん、死、そういったマイナスなイメージが強い告知。
自分が、家族が告知された経験。
告知する側の医療者の思い。
どうすれば、もっと告知がうまくいくのだろう。
医療者側、市民・患者側からたくさんの意見が飛び交い、解決のヒントが出ました。

医療者側へのヒント
明るい部屋で行う。選択肢をいくつか提示した場合、お勧めを伝える医療者と患者・家族のみではやはり難しい。第3者の立場で間にワンクッションおける存在が欲しい。

市民・患者側へのヒント
家族間で告知についてどうして欲しいか話しておくこと。告知されるイメージを少しでも家族で話すことでもっておくこと。

テーブル3「市民がほしい情報 医療者がほしい情報」 (ファシリテーターけんけん)

               
コテキンさんが紹介した、現在の医学教育で医療面接の改善をはかっていることへの共感と、医療者による情報提供の現状への疑問を軸に話し合いました。
市民
・症状などがちゃんと伝えられない、伝わっているか不安
・病気になったり、けがをしたりしたとき、何科を受診すればいいのかもわからない
・健康や医療についての情報はあふれているけど、しかるべき場所に取りにいかないとちゃんとした情報は得られない
・患者にわかりやすい形で情報を出してほしい
 ・ 医療者と患者のコミュニケーションの困難は、医療者と患者の両方の声を仲介してつなぐ第三者がいたほうがいいのではないか

医療者
・市民は正確な情報を見分ける
・自分で治療法を選べるような力をつけていってほしい

⑤クロージング(こてきんさん)
「このような取り組みが今後どんどん広がってほしい。」 
医師であるこてきんさんからこの言葉を頂き、(ここだけの話ですが)スタッフ一同は大感激でした。

そして、Let's lunch time!
『すり~む』さんのおいしい&ヘルシーなランチを頂きました。
野菜が甘い!手作りドレッシングが美味しい!
ハンバーグ!グラタン!ウマーーイ!
本当に美味しかったです。



ついに第1回みんくるカフェ大分を開くことができました。 
どうなることかとハラハラしながら迎えた当日。

アンケートを見たところ、満足度はほとんどの方が満点をつけて下さいました。
コテキンさん、参加して下さった皆様、心から感謝しています。
ありがとうございました。

次回は3月21日(金)10:00~(ランチ込)の予定です。
テーマ「医療と社会の壁って何だろう?」
皆様の参加を楽しみに待っています。


                     


参加者の声(アンケートより)
・医療について対話ができる場があると、病院⇔家、医師⇔患者がより身近で安心感が増すと思いました。
・医学生がこのようにコミュニケーションを大事にして下さると、市民としては安心です。
・今後、このような会をたくさん開いて下さい。
・医療関係者以外の方の話を聞くのは本当に新鮮でした。いろいろ考えさせられ、良い経験になっりました。
・市民、学生、医師と多様な方の参加が良かったです。
・市民の求める医療を考えるよい機会になりました。

こんな場面も(笑)



今回、ご協力して下さったお気軽健康食堂『すり~む』さんはコチラ→ https://www.facebook.com/kenkousyokudou.surimu

みんくるカフェ大分の公式ホームページはコチラ(今後の予定などを掲載しています)→
http://minclecafeoita.amsstudio.jp/

みんくるカフェ大分への問い合わせはコチラ→
minclecafeoita@gmail.com

facebookもやってます→
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2014年2月4日火曜日

ブログ開始!

みんくるカフェ大分のブログを開始しました。

ここでは、主に開催報告を中心に記事を書こうと思います。

さてさて、その前にみんくるカフェ大分って?という方はぜひ

みんくるカフェ大分ホームページ  http://minclecafeoita.amsstudio.jp/

を見てみて下さい(^^)


いよいよ今度の日曜日は「第1回みんくるカフェ大分」(^^)

日時:2月9日(日) 10:00~12:45 (受付9:45~)
場所:お気軽健康食堂『すり~む』(大分市上宗方544-1グリンシティ雄城台1階)(雄城台高校前)
参加費: 1000円(ランチ代込み)
テーマ: 「医療コミュニケーションをどう学ぶ?どう教える?」
ゲストスピーカー: 医師 小手川勤 准教授(大分大学医学部臨床薬理学講座)

ゲストスピーカーに20分お話しして頂き、その後参加者同士でワールドカフェという対話の場を楽しみます。
そして、楽しんだ後には、お待ちかねのlunch time!! 
参加登録はコチラ→ http://my.formman.com/form/pc/spNpEay6jlBogpL6/ 



みなさんとお会いできることを楽しみにしております(≧∇≦)