2014年2月12日水曜日

第1回みんくるカフェ大分開催報告

こんにちは! 代表の衞藤祐樹(えとぅ~)です。
第1回みんくるカフェ大分を開催しましたので、その報告を書きます。
第1回みんくるカフェ大分
日時 2月9日(日)10:00~12:45
場所 お気軽食堂カフェ『すり~む』
テーマ:「医療コミュニケーションをどう学ぶ?どう教える?
ゲストスピーカー:医師 小手川 勤 准教授(大分大学医学部臨床薬理学講座)
参加人数:21名
司会 Ran

①開会あいさつ(えとぅ~)
 
みんくるカフェ大分とは?なぜこのカフェを開いたのかを中心にあいさつをしました。

②ゲストスピーカー(こてきんさん)(←小手川勤医師のニックネームです)
       

医療コミュニケーション(医師⇔患者間のコミュニケーション)を学生にどう教育しているか
そして、医療コミュニケーションを考える重要性を中心に話して頂きました。

・市民参加型の教育:市民の模擬患者さんを学校に呼び、問診の練習を医学生にさせる
 ⇒どうやって分かりやすく説明するか?など学ぶ

・のどが痛い女性が病院に来たケース。医師はのどを見て、明らかに風邪だったため風邪薬を出した。
 
 「それだけでいいのかな?」
 
 実は、女性は、最近知り合いがのどのガンができていて、「自分ももしかして・・・」と、ガンの検査もして欲しかった。 
女性の病気は風邪薬で治るが、ガンかもしれないという不安は消えない。
 

・「糖尿病を頑張って治療した場合とちょっと頑張った場合どちらが治らないか?」
あるデータによると、頑張った方が(ほとんど差がなかったが)治りやすかった。
⇒血糖値が高いのは体に悪いと医師は言うが、それで糖尿病の方に、食事制限、運動、薬の全てを頑張らせるのは患者にとって本当に有益なのか?

病気だけではなく患者の思いも診る、コテキンさんの医師としての思いも伝わってきました。


③体操(Ran)
 
 
みんなで緊張をほぐそう!ということで、
Ranによる猫背解消&表情筋をほぐす体操をみんなでしました。 
大きな口をあけてみんなが一斉に「あーーいーーうーーえーーーおーー」という風景は面白かったです。

④ワールドカフェ(20分×3回)
テーブル1「医療コミュニケーションをどう学ぶ?どう教える?」(ファシリテーター大ちゃん) 


市民 「医師とコメディカルの間できちんとコミュニケーションをとって、患者とコミュニケーションをとってほしい」
医師 「権限と責任の大きさから、どうしても医療従事者の中に医師を頂点とするヒエラルキーが形成されてしまう」
→医師ーコメディカルの関係の特徴、コミュニケーションの難しさ
→立場上、医師→コメディカルという方向に歩み寄る(?)ことがないと、良好なコミュニケーションは生まれにくい

どういったときに、「コミュニケーション」の上達を実感した?
→「苦手」な人と上手く話せるようになったとき。相手の知らない一面に気づくことができたとき。自分のいいたいことを一度ぐっとこらえて、相手の言葉を聴くようにすると上手くいく。
→相手の言葉を聴こうとすること=相手を受け入れること=相手と自分の共通点を見つけること
では、 コミュニケーションの障害となるのは、相手に対する苦手意識なのか?

「どうして医者の言うことよりも、ブログやネット、TVの情報の方が信じられてしまうのだろうか?」
 →顔と顔を突き合わせて、問題を解決する機会自体が減りつつある時代にあるのでは。現代は、ネットの発達で共通の趣味を持つもの同士がお手軽につながれる時代。
→対話の場 みんくるカフェっていいね。

テーブル2「告知」 (ファシリテーターえとぅ~)


がん、死、そういったマイナスなイメージが強い告知。
自分が、家族が告知された経験。
告知する側の医療者の思い。
どうすれば、もっと告知がうまくいくのだろう。
医療者側、市民・患者側からたくさんの意見が飛び交い、解決のヒントが出ました。

医療者側へのヒント
明るい部屋で行う。選択肢をいくつか提示した場合、お勧めを伝える医療者と患者・家族のみではやはり難しい。第3者の立場で間にワンクッションおける存在が欲しい。

市民・患者側へのヒント
家族間で告知についてどうして欲しいか話しておくこと。告知されるイメージを少しでも家族で話すことでもっておくこと。

テーブル3「市民がほしい情報 医療者がほしい情報」 (ファシリテーターけんけん)

               
コテキンさんが紹介した、現在の医学教育で医療面接の改善をはかっていることへの共感と、医療者による情報提供の現状への疑問を軸に話し合いました。
市民
・症状などがちゃんと伝えられない、伝わっているか不安
・病気になったり、けがをしたりしたとき、何科を受診すればいいのかもわからない
・健康や医療についての情報はあふれているけど、しかるべき場所に取りにいかないとちゃんとした情報は得られない
・患者にわかりやすい形で情報を出してほしい
 ・ 医療者と患者のコミュニケーションの困難は、医療者と患者の両方の声を仲介してつなぐ第三者がいたほうがいいのではないか

医療者
・市民は正確な情報を見分ける
・自分で治療法を選べるような力をつけていってほしい

⑤クロージング(こてきんさん)
「このような取り組みが今後どんどん広がってほしい。」 
医師であるこてきんさんからこの言葉を頂き、(ここだけの話ですが)スタッフ一同は大感激でした。

そして、Let's lunch time!
『すり~む』さんのおいしい&ヘルシーなランチを頂きました。
野菜が甘い!手作りドレッシングが美味しい!
ハンバーグ!グラタン!ウマーーイ!
本当に美味しかったです。



ついに第1回みんくるカフェ大分を開くことができました。 
どうなることかとハラハラしながら迎えた当日。

アンケートを見たところ、満足度はほとんどの方が満点をつけて下さいました。
コテキンさん、参加して下さった皆様、心から感謝しています。
ありがとうございました。

次回は3月21日(金)10:00~(ランチ込)の予定です。
テーマ「医療と社会の壁って何だろう?」
皆様の参加を楽しみに待っています。


                     


参加者の声(アンケートより)
・医療について対話ができる場があると、病院⇔家、医師⇔患者がより身近で安心感が増すと思いました。
・医学生がこのようにコミュニケーションを大事にして下さると、市民としては安心です。
・今後、このような会をたくさん開いて下さい。
・医療関係者以外の方の話を聞くのは本当に新鮮でした。いろいろ考えさせられ、良い経験になっりました。
・市民、学生、医師と多様な方の参加が良かったです。
・市民の求める医療を考えるよい機会になりました。

こんな場面も(笑)



今回、ご協力して下さったお気軽健康食堂『すり~む』さんはコチラ→ https://www.facebook.com/kenkousyokudou.surimu

みんくるカフェ大分の公式ホームページはコチラ(今後の予定などを掲載しています)→
http://minclecafeoita.amsstudio.jp/

みんくるカフェ大分への問い合わせはコチラ→
minclecafeoita@gmail.com

facebookもやってます→
https://www.facebook.com/pages/%E3%81%BF%E3%82%93%E3%81%8F%E3%82%8B%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E5%A4%A7%E5%88%86/604830522920785

2014年2月4日火曜日

ブログ開始!

みんくるカフェ大分のブログを開始しました。

ここでは、主に開催報告を中心に記事を書こうと思います。

さてさて、その前にみんくるカフェ大分って?という方はぜひ

みんくるカフェ大分ホームページ  http://minclecafeoita.amsstudio.jp/

を見てみて下さい(^^)


いよいよ今度の日曜日は「第1回みんくるカフェ大分」(^^)

日時:2月9日(日) 10:00~12:45 (受付9:45~)
場所:お気軽健康食堂『すり~む』(大分市上宗方544-1グリンシティ雄城台1階)(雄城台高校前)
参加費: 1000円(ランチ代込み)
テーマ: 「医療コミュニケーションをどう学ぶ?どう教える?」
ゲストスピーカー: 医師 小手川勤 准教授(大分大学医学部臨床薬理学講座)

ゲストスピーカーに20分お話しして頂き、その後参加者同士でワールドカフェという対話の場を楽しみます。
そして、楽しんだ後には、お待ちかねのlunch time!! 
参加登録はコチラ→ http://my.formman.com/form/pc/spNpEay6jlBogpL6/ 



みなさんとお会いできることを楽しみにしております(≧∇≦)