2017年2月19日日曜日

第30回「認知症の方との接し方」

んにちは。
事務局長をやっていますフジモンです。

2017219日に実施しました第30回みんくるカフェ大分の報告を致します。
医療コミュニケーションの5回目である今回のテーマは「認知症の方との接し方」です。
今回は「認知症の方との接し方」をテーマとして、大分県認知症介護指導者である工藤美奈子さんをゲストにお招きし、認知症の方への接し方についてお話をして頂きました。

会場は、工藤さん自身がオーナーであり、またみんくるカフェで過去に何度も使用させて頂きました「いまじんプラスワン食堂」で開催しました

工藤さんには、認知症は誰でも成り得るものであることを踏まえつつ、認知症の方にどのように接すれば良いのか、サポートをどうすれば良いのかを実際の経験を交え語って頂きました。

お話の中で印象に残ったのは、認知症の方は感覚機能は正常であるが、それを受け取った脳内での処理にズレが生じ、本人自身にはそのズレの認識がないという事です。

また、認知症を発症していても、それぞれに個性があり生きていた中で蓄積した経験には違いがあります。

認知症の方々に接するときは、ただ相手を認知症だからと固定観念で決めつけず、11人相手に歩み寄ったコミュニケーションが大事になってきます。

テーブルトークでは、認知症が身近な症例であるため、近親者が発症した場合の実体験をもとに沢山のトークがあったようです。

また、今回は大分大学医学部からの学生参加者が多く、実習や講義で扱った内容を踏まえたトークも沢山聞こえてきました。

各テーブルトークでの発表はいつものみんくる学生スタッフだけでなく、参加者の学生にもやって頂きました。

これから日本は高齢化社会進み、4人に1の割合発症する認知症増加の一途をたどります。 
そんな社会の中、どう認知症と向きあっていくのか、これからも私たちは常に考えていきたいです。

以上簡単ですが、30回目の報告を致しました。
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次回は、vol.313月)第9ターン6回目「医療コミュニケーション~医師と患者と学生~」

日時:35日(日)10時~13時(会場940分)

場所:EngawaCafé FROGEYE(最寄駅大分駅)

ゲストスピーカー:衞藤祐樹氏(大分大学6 みんくるカフェ大分創立代表者。)

次回は、みんくるカフェ創設者である「えとぅーさん」にゲストスピーカーをやって頂き、みんくるカフェ大分創立の中で何を学び、どう成長できたのか、また今後期待するみんくるカフェ大分の行く末について語って頂きます。
参加申し込みは、minclecafeoita@gmail.com

皆様のご参加お待ちしております!

「いまじんプラスワン食堂」についてはこちら 

第29回「手話通訳者・要約筆記者・通訳介助者って知っていますか」

こんにちは。

事務局長をやっていますフジモンです。

2017122日に実施しました第29回みんくるカフェ大分の報告を致します。

医療コミュニケーションの4回目である今回のテーマは「手話通訳者・要約筆記者・通訳介助者って知っていますか」です。
今回は大分県聴覚障害者協会で派遣コーディネーターをされている小翠 早苗さんをゲストスピーカー、そして手話通訳士として宋真衣さんをお招きしました。 

小翠さんには医療現場に関わらず、多方面で目にすることが多くなった聴覚障害者に対して情報保障をする通訳者についてのお話をして頂き、宋さんにはその内容を実際に手話通訳して頂きました。

手話通訳を見るのは初めてだったので大変勉強になりました。

また、ゲストスピークでは、参加者を交えた医師・患者・手話通訳士の三役を設定したロールプレイングを行い、医師が診察でどこに視点を置きやすいのかを説明して頂きました。
やはり、患者が聴覚障害者であった場合、診察ではどうしても通訳士側に意識がいってしまいそうです。

気を付けたいところですね。

テーブルトークでは、聴覚障害者に対してどうコミュニケーションすれば良いのか、また実際に聴覚障害者を街頭で見かけた場合の対応方法をどうするかなど、各々のテーブルで深く議論し、そして各テーブルのファシリから発表して頂きました。


最近では聴覚障害者へのコミュニケーション方法として、スマホやipadのアプリを使うなども有用だそうです。

写真は画面の向きを変えずに文字でコミュニケーションが取れる「筆談パッド」です。 
最後に大分聴覚障害者協会が配布している手話カードを貰いました。

これがあれば、イザと言うときに簡単な手話ができるかもしれませんね。^^



以上簡単ですが、29回目の報告を致しました。

また、皆様にお会いできるのをお待ちしております。

 
みんくるカフェ大分に関するお問い合わせはこちら
 minclecafeoita@gmail.com

2017年1月25日水曜日

第28回「医療コミュニケーション」

はじめまして!カトウと同じく、今年から新しく入ったみんくるカフェ大分学生スタッフのモモカと申します。
これからよろしくお願い致します。

更新が遅れてしまって大変恐縮ではございますが、今回は11月13日(日)に開催した第28回みんくるカフェ大分の報告を致します。

今回は医療コミュニケーション第3回目ということで、大分大学 福祉健康科学部 社会福祉実践コース教授の隅田好美先生をゲストスピーカーとしてお招きし、第1回、2回目の医療の立場とは違う、福祉からみた医療をテーマに取り上げました。
隅田先生は、歯科衛生士として働いた後に社会福祉士の資格を取得したことで、医療的な視点と福祉的な視点をもつことの大切さを実践的に経験してきた先生です。「病いとともに生きるための支援」や「社会福祉士と歯科衛生士の知識を融合させた研究」など、様々な研究に取り組んでいます。

場所は、大分大学旦野原キャンパスに新設された大学生協食堂で行いました。

↑新しくなった大学生協食堂✨

ゲストスピークでは、医学、社会福祉それぞれの考え方、患者・クライエントの捉え方、アプローチ方法についての違いや社会福祉のニーズ、また医師、患者、家族、社会福祉士の関係性について理解を深めるお話をして頂きました。ゲストスピークの中で、医療と福祉にはどのような違いがあるのか、互いを比較しながら説明して頂くことでわかりやすく理解することができ、とても勉強になりました。

ゲストスピーク後は、恒例のテーブルトークです。私が参加したテーブルでは、主にゲストスピークを聞いて自分が感じたことや医療、福祉、患者それぞれの立場における捉え方のズレについて中心的にお話しました。特に、ゲストスピーク中に取り上げられた医師の病気の告知についての意見交換では、患者が自分の将来について見据えながら病気と向き合う手助けをするために、医師や医療ソーシャルワーカーはどのようなアプローチをしていくべきなのか、また、患者の価値観に寄り添って支援していくために心掛けるべきことについて、たくさんの意見が飛び交いました。盛り上がったトーク内容は、どれが正解なのか答えを見つけることは難しいけれども、互いの立場のズレや患者の価値観を知り理解し合うために出来ることはたくさんあるのではないか、というまとめに辿り着きました。

  ↑今回のお菓子は、おはぎのみ
    つあんさんのおはぎでした✨
    小ぶりでほどよく甘いおはぎ
        で、とても美味しかったです!

では、また皆様とお会い出来る日を楽しみにしています。これからもみんくるカフェ大分を宜しくお願い致します。

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2016年10月16日日曜日

第27回「医療コミュニケーション」

こんにちは、フジモンです。
前回の反省を活かし、更新を早くやります。^^

今回は10月16日(日)に開催した第27回みんくるカフェ大分の報告を致します。

医療コミュニケーション第二回目である今回は、医師側サイドからということで中津市国保槻木診療所の馬場宏敏先生にお願いを致しました。

場所は、かんたん港園にある「ミントカフェ」にご協力を頂きました。
ありがとうございます。

馬場先生は、地域医療に多大な貢献をした全国の満40歳以上の医師に贈られる
第9回「地域医療貢献奨励賞」を2016年に受賞している、地域医療の大ベテランの先生です。

馬場先生は1983年に自治医科大を卒業後、29年間僻地医療に従事し、
現在も限界集落である中津市山国の槻木診療所で所長として奮闘されております。
 
  
ゲストスピークでは、
Ⅰ 人生90年時代と医療需要の変化
Ⅱ 医療コミュニケーションの 現状と問題点
Ⅲ 医療コミュニケーションの実際
の三つの点でお話をして頂きました。
 
 
現代は、医療の進歩もあり昔と異なり人生90年時代です。
そして患者の多くは複数の病気や障害を抱えながら暮らし続けています。
その中で、医療コミュニケーションの重要性が増しています。
 
先生曰はく、
医療コミュニケーションは意図・目的をもったトレーニングの反復で獲得・向上できるとのことです。
そのためには、患者さんの期待権に応える「責任ある診療」を心がける事が重要になります。
医療訴訟が多いこの時代、
これをやりにくい環境面もありますがこれが大事になります。

そして、医療コミュニケーションの3つの基本は 
(1)わかりやすく (2)失敗から学ぶ (3)怒らないことです。
 
上記は、言葉では簡単ですが、とても大変なことです。 
ちなみに怒らないためには
①調息(鼻から5秒間吸い込み吐くときは口からでも鼻からでも10~15秒間かける。)
②姿勢改善(ドロー・インエクササイズ) 


 
③観察妄想(脳内の実況中継=自分を空間視)が大事とのことです。
 

そして、テーブルトークでは各自の体験をもとにトークが盛り上がりました。
医師側のどんな行動・態度に不信を抱くのか?
逆にそのような事態になる理由は何なのか?
医師・患者側の齟齬を解消するための方法とは?
 
盛り上がったトーク内容は、
ファシリテーターをやってもらった、期待の一年生達に発表してもらいました。^^
 
 

一年生も徐々に経験を積み、発表もだいぶスムーズになってきました。

以上、簡単ですが27回目の報告になります。 
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次回は、第28回みんくるカフェ大分。
医療コミュニケーションの第三回目を福祉サイドからやります。
なんと、大分大学(本学)の食堂で開催予定です!
【日時】2016年11月13日13時半~15時半
【場所】大分大学旦野原キャンパス内食堂
【参加費】1000円 
【ゲストスピーカー】隅田好美先生(予定)

皆様にお会いできるのをお待ちしております。^^

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